世界的な広告代理店のWPPとイギリスのマーケティング機関であるカンターが最近発表した「最も価値のあるグローバルブランドランキング」によると、この1年で中国民間企業ブランドの価値が11%も上昇した。他国のブランド価値が1%減少したのと対照的である。うちファーウェイのブランド価値がこの12年で3倍超上昇している。
ブランド価値の上昇の背景には、中国製造業のバージョンアップがある。ファーウェイでいえば、同社が近年発売するハイエンドスマホは国際市場で広く受容されている。ファーウェイP9、P10シリーズは日本の若者の間で評価が高く、その人気は日本ブランドをはるかに超える。これまで「国産」が好まれてきた日本市場において、このことはちょっとした波紋も呼んだ。周知のように、日本の消費者は“排外的”で“細かいことにすぐケチをつける”。そのため、外国の電子製品が日本市場に入り込むのは容易ではなかった。また、中東の「金持ち国家」であるアラブ首長国連邦でも、多くのドバイの富豪がファーウェイのスマホを愛用している。