国際信用格付機関のフィッチ・レーティングスは先ごろ発表したレポートで、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に最高の信用格付「AAA」、格付見通し「安定的」を付与した。AIIBは、今年6月にムーディーズから最も高い信用格付を受けており、3大国際格付機関の一つから再び最高の信用格付を付与された。
フィッチ・レーティングスは、今回の格付について、亜投行が現在有する固有の優位性と、今後期待される優位性に基づくものと説明。2015年に設立されたAIIBは、豊富な資本基盤を持ち、貸出が期待通りに急拡大し、その整った政策体系とハイレベルな管理もリスクを低下させている。また、非常に高い流動性を持ち、資本市場に参入する利便性から利益を得ている。
フィッチによると、今回の格付は、AIIBの資本金水準に対する業務計画、リスク、流動性指標から出された長期的な予測に基づいている。AIIBの資本金水準については、「極めて良好」と評価。経営規模の拡大に伴い、権益資産比率が次第に低下するが、閾値の25%を引き続き上回る見込みで、これは資本金水準が「極めて良好」の評価に相当する。