中国は2017年末までに環境汚染リスクが高く、懸念が高まっている廃プラ、パナジウムくず、未分別の古紙、破棄紡織原料など24種類の固体廃棄物の輸入を禁止する。あわせてWTOの関連する透明度義務の要求に基づき、関連委員会の項目の範囲で通報を行う。 環境保護部国際協力司の郭司長は本日の記者会見の席上、「これまで一部の輸入原料の固体廃棄物は国内の資源不足問題において一定の役割を発揮した。
しかし中国経済社会発展レベルが高まるのに伴い、輸入される原料の固体廃棄物が大きな問題となってきている。一部の国はいろいろなやり方で固体廃棄物を他国に移し、なかには違法輸出している国もある。これらの廃棄物は環境を汚染し、人々の健康を損なう。特に『洋ゴミ』問題は大きな社会問題となっている」と述べた。
「国際社会は危険廃棄物の他国への移管を取り締まるために1989年『バーゼル条約』を制定した。中国は同条約に調印している。条約では危険廃棄物を輸出するには輸入国の主管部門の同意が必要と定められている。これが洋ゴミの取り締まりの手段である。しかし国内外で一部の違法業者が利益を得るために洋ゴミの密輸入し、多くの環境問題を引き起こしている。これを厳しく取り締まる必要がある」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月24日