中国のゲーム産業は近年、力強く発展している。特にモバイルネットワークの発展に伴い、スマホゲームとモバイル対戦ゲーム市場が急成長している。専門家は「デジタルコンテンツ産業の重要な一部であるゲーム産業は、革新力の強化を続けコンテンツの質を高めることで、初めて優秀な力作を届けることができる」と指摘した。
ゲーム市場が高度成長
2017年中国国際デジタルエンターテイメントエキスポ(チャイナジョイ)が7月30日、上海市で閉幕した。会期中、中国音数協遊戯工委(GPC)、ガンマデータ(CNG)、国際データ会社(IDC)が「中国ゲーム産業報告書(2017年1−6月)」を共同発表した。報告書によると、今年上半期の中国ゲーム市場の売上は前年同期比26.7%増(210億3000万元増)の997億8000万元に達した。上半期としては2009年ぶりの高い伸び率となった。
ゲームの売上が拡大を続けているが、ユーザー数の伸び率は低下を続けている。中国のゲームユーザー数は3.6%増の5億700万人で、伸び率が低下。これは中国ゲーム市場の人口ボーナスが徐々に失われており、ユーザー数が安定化に向かっていることを示している。
モバイル対戦ゲーム市場が成長
モバイル対戦ゲーム市場が、上半期にさらに成長した。報告書によると、今年1−6月の中国の電子対戦ゲーム市場の売上は43.2%増の359億9000万元に達した。うちモバイル対戦ゲーム市場は100.6%増の176億5000万元で、全体の31.4%を占めた。
市場シェアを見ると、電子対戦ゲームは今年上半期、ゲーム市場全体に占める割合を高めた。その売上が市場全体に占める割合は、4.2ポイント上昇の36.1%に達した。