先ほど発表された「新エネ車青書:中国新エネ車産業発展報告書(2017)」によると、関連政策の実行と新エネ製品の技術・性能の成熟化により、中国の2016年の新エネ車産業競争力指数がやや上昇した。総合ランキングで世界4位になり、先進国との差を徐々に縮めている。
この中国自動車技術研究センターと社会科学文献出版社が共同発表した報告書によると、同ランキングの1位は米国、2位は日本、3位はドイツ、4位は中国、5位は韓国。中国の順位が浮上したのは、新エネ車の持続的な政策支援、生産・販売規模の急成長が主因だ。
報告書によると、中国の新エネ車の複数の主要指標は、自動車産業先進国との間に一定の開きがある。これは主に基礎競争力の低さ、コストの高さ、インフラ整備の遅れ、重要技術水準の低さなどで、産業・企業・製品の競争力が低くなっている。
総合ランキングでは4位だったが、サブ指標を見ると順位は低い。これは新エネ車産業の発展の基礎がまだ固まっていないことを意味する。政策環境競争力において、政策支援は世界最大になっているが、基礎革新環境が不足しているため、革新に適した制度環境を形成する必要がある。同時にインフラ整備の拡大と共通技術の難関突破に対する政策支援を引き続き拡大しなければならない。産業支援において、中国は力強い全産業チェーン関連体制を整えているが、これは主に国内市場であり、国際市場への進出が少なく、国際的な競争力の向上が待たれる。さらに中国は産業化サービスプラットフォーム、設備開発・製造能力、企業の先進性などへの投資拡大を続ける必要がある。
専門家は、政府部門の新エネ車への政策支援の拡大に伴い、特に新エネ車産業の成長と市場の需要拡大のペースが近年大幅に向上していることから、中国の新エネ車産業の未来は全体的に期待できると判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月8日