中国の「退職消費」は始まったばかり

中国の「退職消費」は始まったばかり。

タグ:樊綱 退職消費

発信時間:2017-09-06 16:38:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中国経済体制改革研究会副会長、中国改革研究基金会理事長、国民経済研究所所長、中国(深セン)総合開発研究院院長の樊綱氏は先ほどの講演で、「中国の消費水準が低すぎるというのは、所得水準が低いというのではなく、消費が所得に占める割合が低めであり、未来の潜在力が高いということだ」と述べた。講演の要旨は下記の通り。


 最後に特に強調しておくが、中国の「退職消費」は始まったばかりだ。多くの人が「養老消費」という言葉を用いているが、退職から養老(介護)までは長い期間があり、80代になり養老が始まる場合もある。60歳から80歳までの20年間は、お金も時間もあり、遊び消費できる時期であり、養老とは呼ばない。前の世代の高齢者は退職時にお金がなく、一生を通じ高所得であったことがなく、高消費の習慣もない。車を運転できる人は少なく、世界各国を訪れるという習慣もない。彼らはお金を貯めて、子供や孫に家を買うという習慣を持つ。


 その一方で、新世代の退職者が生まれつつある。彼らは中国の改革開放による経済成長後に、高所得になった中産階級だ。お金を手にした中産階級の退職が始まっており、中には世界一周旅行を計画している人もいる。彼らは退職前にお金があっても時間がなかったかもしれないが、今やどちらもあり生活を楽しみ始めようとしている。


 先ほどある友人が、客船で南極と北極を訪れる、88日間のツアーを紹介してくれた。退職後はこのような活動に参加しようとする人が多く、人々がこの需要の検討を始めていることが分かる。


 退職後の生活は、退職後と養老開始後の2段階に分かれると考える。


 そのため中国では変化が生じていると言える。消費のモデルチェンジとアップグレードも生じているが、これは1日や2日で終ることではなく、歴史的な歩みとなる。経済成長により中産階級が徐々に形成され、さらに各種消費が発展する。これには数十年の時間が必要だ。この過程においてチャンスをつかみ、我々の市場・企業・商業をより良く発展させることを願う。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月6日 


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