中国財富景気指数140に 「小康家庭」の景気上向く

中国財富景気指数140に 「小康家庭」の景気上向く。

タグ:中国経済

発信時間:2017-08-09 14:42:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の交通銀行は7日、『交銀中国財富景気指数報告』の最新版を発表した。景気動向を示す「交銀中国財富景気指数」は年初から上昇基調で推移しており、前回から5ポイント上昇し、140に達した。

経済成長は総じて安定しており、かつ輸出状況も改善、物価も安定しているとした上で、こうしたマクロ環境のもと、調査対象となった中国の小康家庭(衣食住に困らない程度のややゆとりのある家庭)の景気に対する楽観的な見方は強まっていると述べた。

同指数を構成する3指標の1つ、「経済景気指数」は138と5月の調査時に比べ6ポイント上昇し、2015年以来最も高い水準となった。交通銀行金融研究センターの副総経理で、同指数を担当する周昆引氏によると、「交銀中国財富景気指数」は経済景気指数、収入増加指数、投資意欲指数の3つの1級指標から構成されるという。


報告書によると、今年に入ってから安定した経済成長が続いており、第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増、前期比1.7%増となった。消費者物価指数(CPI)は前年同期比1.4%上昇、前期比横ばいだった。物価は総じて安定しており、政策調整が安定的な経済運営に役立っているとの見方を示した。

6月は製造業PMI(購買担当者景気指数)、非製造業PMIとも大幅に上昇。一定規模以上(年間売上高が2000万元以上)の工業企業の税引き前利益は5月に比べ伸びが2.4ポイント上昇した。

収入が増加したのは、調査対象となった家庭の投資収益が改善したのが主な理由。年初からのレバレッジ解消や管理政策の引き締め推進に伴い、資金面は逼迫し、流動性リスクも若干は高まったが、上海総合指数が7月に再び3200ポイントを回復したことで、小康家庭の投資収益は若干改善した。投資対象別では、株式市場の回復により、株式、ファンド収益指数が前の期に比べ大幅に上昇した。


報告書によると、中国の小康家庭の投資意欲指数は128と6ポイント上昇、歴史的高水準となっている。うち、不動産投資意欲指数は8カ月続いた下落基調に歯止めがかかり、5ポイント上昇した。

6月の分譲住宅の販売は市場予想を上回る売れ行きで、単月の売上高の伸びは今年最高となったほか、販売待ち面積も前期に比べ1441万平方メートル減少した。これまでと異なるのは、小康家庭の不動産投資の対象が主に中核都市以外に移っている点だとしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月9日

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