中国の四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県(北緯33度20分、東経103度82分)で8日午後9時19分、マグニチュード7.0の地震が発生した。震源の深さは20キロ。四川省、重慶市、甘粛省、陝西省などで強い揺れが観測された。9日は複数の上場企業が公告を発表し、被災地の状況を明らかにした。
四川雅化実業集団(002497)は地震発生後、各子会社の責任者に電話で死傷者の有無や事業資産の損害など被災状況を問い合わせた。しかし、今回の地震による同社や子会社の経営に対する影響は無く、生産経営活動は全て正常に行われているという。
メディアによると、四川大通燃気開発(000593)は九寨溝県に、四川省九寨溝県紫金鉱業有限公司という子会社がある。大通燃気は公告で、「九寨溝の被災地に同社のプロジェクトや事業資産、関連業務は無い」と発表。同社の生産経営は地震の影響を受けていないとしている。
広州中海達衛星導航技術(300177)は、買収を計画している西安霊境科技有限公司が資本参加する「夢幻九寨」プロジェクトのスタッフに死傷者は出ておらず、プロジェクトの現場も損害を受けていないと発表した。
四川双馬水泥(000935)は、「従業員の死傷や事業資産の損傷に関する報告を受けていない」と発表した。
宋城演芸発展(300144)は、「実習職員1名が死亡。劇場本体は安定しているものの、内部の景観建築が被災し、『九寨千古情』『蔵謎』が一時休演する」と発表した。今回の地震は同社の九寨プロジェクトに対して経営上、一定の影響を及ぼす可能性があると予測している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月10日