中国経済の落ち着きと好転に従って、ますます多くの海外機構が改めて中国経済の将来的成長に注目している。また、中国経済の強靭性が各方面の共通認識となっている。
中国経済に対する健全で強靭であるという評価のもとで、国際投資家は一層開放的になる中国市場を楽観視している。向こう12カ月から24カ月の間に、中国市場の開放と成長はアジア市場の世界投資家の投資ポジションにおける比率を高めると見られる。
中国経済が新常態に入って以来、海外機構の中で中国経済に対する悲観論者は非常に多かった。中国経済が徐々に落ち着きと好転をするに従って、ますます多くの海外機構が改めて中国経済の将来的成長に注目し始め、中国経済に対する強靭で粘り強いという評価は各方面の共通認識となっている。
英国中央銀行は最近発表のインフレーションリポートの中で、全世界の需要拡大と中国の国内需要の強靭性によって、中国の上半期の経済成長率は予想された6.9%を超えた。英国中央銀行は過去の四半期の経済データに基づいて、中国経済はすでに過去二年来のリスクを脱し、落ち着きを取り戻し始めたと判断している。
デンマークのダンスケ銀行も最新の研究リポートの中で中国経済の強靭性に言及した。「中国は過去数カ月の間、各方面の予想を超える強靭性を見せた。引き締め政策の下にあっても、不動産業の需要は依然として強い伸びを維持し、最近の製造業PMI(購買担当者指数)のデータの上昇が示している通り、将来の中国工業生産の成長傾向が続く」
産業データ以外にも、最近の大口商品の価格逆転現象は中国経済の強靭性と成長のモチベーションを明確にしている。春季の価格低迷を経て、大口商品の価格は、特に金属価格、6月、7月とすでにその逆転現象が始まっている。これには、これ以前の中国インフラ建設プロジェクトの牽引がある。また、一面では中国国内の大企業がすでに安定して成長し始めていることにも因る。
ユービーエス・エイ・ジー(UBS AG)は中国経済が銀行貸出縮小措置発動にも関わらず、強い成長を維持していることに対して、詳細な研究を行った。その結果、銀行貸出資金の実体経済に及ぼす影響に遅延効果があるが、中国経済の当面のモチベーションを理解する上で、中国国内の銀行貸出資金の効率の大幅向上がキーポイントである。
UBS AG の見解によると、2016年以来、中国政府の経済成長促進、不動産業の持ち直しと輸出の拡大が相まって、中国の需要が大幅に増加した。同時に、中央政府が積極的に供給側構造改革を推進し、鉄鋼と石炭の過剰生産能力を削減し、金融資源の浪費を下げ、金融資源の新興産業への流入を奨励した。需要と供給の二つの方面からの影響から、中国国内の企業、特に多くの負債を抱えた採掘業部門と原材料部門の企業の収入と利益が明らかに改善された。このことが銀行貸出資金に対する依頼度を下げ、資金効率も大幅に向上した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月10日