米国フォーブスサイト8月9日の、『トランプ氏がもし中国アルミホイルに16%—81%の高関税をかければ、米国は貧しくなる』と題する文章で、事実上、トランプ政府は真に貿易の要点を把握していないことを述べている。
トランプ氏は中国からの輸入品のアルミホイルに16.5%から81%の高額の関税を課すと発表した。「中国が提供しているこれら商品が安過ぎで、米国人はもっと多く金を使うべきだ」というのと同じだ。しかし、このことは全ての米国人をさらに貧しくするであろう。
米国側はこう述べている、中国から来たアルミホイルに対して高関税を課す理由は、中国の国内工業に対する補助金が不公平で米国の生産業者の地位を損なっているからである。
フォーブスサイトの文章では、「魯豊アルミホイル有限公司は中国最大のアルミホイルの輸出企業であり、今、その他の11社とともに、米国のこの裁定に反対している。中国非鉄金属工業協会(CNIA)の官僚はこう言っている、『CNIAは今まこの案件に取り掛かっており、米国国際貿易委員会に提訴するであろう』」
米国消費者はアルミホイルへ課す81%の高関税から何か利益を得るであろうか。
米国アルミホイル業協会首席兼首席執行官のハイディ・ブロク女史は、米国商務長官のウィルバー・ロス氏が不公平な貿易慣習に対して打撃を与えることに指導的役割を発揮することに賛意を示した。彼女は固よりこのようにするであろう。なぜなら、彼女の全ての成員にとって米国消費者のアルミホイルの価格を引き上げることは可能だからだ。
このことは消費者の利益を大きく損なうことである。最終的な結果として、金を消費者の手から国内の生産業者の手に移すことにほかならない。このことは米国の国内生産者がこのような関税を課すことを喜ぶ理由にほかならない。
米国商務長官のウィルバー・ロス氏は声明の中で述べている、「米国は自由、公平、互恵平等な貿易に努力する。米国はこの決定を下した要因について継続して検証していく。もし、その他の国の不適当な貿易慣行が米国の業界、労働者、企業の利益を損なおうとすれば、トランプ政府は傍観することはない」
フォーブスサイトの文章はこう述べている、「ウィルバー・ロス氏の表明したことは、貿易の意義を根本的に理解していない。貿易は消費者の利益に適うものであるべきで、生産者のために経済を管理するものではない。ウィルバー・ロス氏であれ、ドナルド・トランプ氏であれ、はたまた、米国貿易代表ロバート・ライトハイザー氏であれ、貿易の真髄を理解していない」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月11日