中国外交部の華春瑩報道官は14日「中米の利益は日増しに相互融合しており、切っても切り離せない緊密な構造になっているが、貿易戦争には前途がない。勝者はなく、双方が負けるだけだ」と発言した。
報道によると、米ホワイトハウス当局者は、米国が月曜日、中国の「違法な」貿易手段について調査を行うと発表すると述べた。これには知的財産権の侵害、技術の強制的な移転などの問題が含まれるという。華報道官は定例記者会見で、関連する質問に次のように回答した。
中米の経済・貿易関係の本質は、互恵とウィンウィンだ。双方は中米包括的経済対話により、経済・貿易関係において生じる問題をいかに処理するかについて、重要なコンセンサスを形成した。双方が相互尊重、平等・互恵の精神に則り、対話を通じて相互の関心事を解決し、中米経済・貿易関係の持続的かつ健全で安定的な発展を守ることを願う。
中国側は知的財産権の保護を高度に重視してきた。中国は近年、関連法を制定・整備し、知的財産権を侵害する違法犯罪行為への取り締まりを強化し、全社会の知的財産権の保護意識を高めることを重視している。得られた成果は、周知の通りだ。
我々は米国側が事実に基づき関連問題を見据え、中国の知的財産権保護における努力と手にした進展、それから中国が自主革新により経済発展を促進した成果を客観的に評価することを願う。
米国側が経済・貿易問題で中国側に圧力をかけ、中国による朝鮮制裁を促そうとしているという観点もある。華報道官は次のように論評した。
中米両国間の協力は、重大な利益と関心事の相互尊重の上に成り立たなければならない。
朝鮮半島問題と経済・貿易問題は異なる範ちゅうの問題だ。中米はこの2つの問題において、相互尊重し、協力を強化するべきだ。一つの問題を別の問題に圧力をかけるツールとするのはまったく適切ではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月15日