「BRICSプラス」モデル、世界経済の新たな原動力に=ロシア有識者

「BRICSプラス」モデル、世界経済の新たな原動力に=ロシア有識者。

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発信時間:2017-08-16 15:46:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシア各界の有識者は、中国の「BRICSのパートナーシップを深め、明るい未来を切り開く」という9月開催のBRICS首脳サミットのテーマを高く評価、「BRICSプラス」モデルは組織の内面を充実させ、世界経済に新たな原動力を供給するとの見方を示した。これはまた、ロシアの世界経済への融和に向け多くの契機をもたらすとしている。

2017年は世界経済の先行きが依然として不透明ななか、ロシアはすでに回復に向けて歩み始めた。しかしロシアは当面、欧米諸国との貿易摩擦問題の解決が期待できないため、依然として西側諸国からの経済制裁の圧力に晒されている。厦門BRICSサミットの開催を控え、ロシア各界の有識者は、中国の「BRICSのパートナーシップを深め、明るい未来を切り開く」というテーマを高く評価し、「BRICSプラス」モデルは組織の内面を充実させ、世界経済に新たな原動力を供給するとの見方を示した。これはまた、ロシアの世界経済への融和に向け多くの契機をもたらすとしている。

ロシア国際人文政治研究所のIgrunov所長は、「BRICSサミットの準備は整然と進められ、順調に開催される見通し」だとし、「国際社会の反グローバル化と保護主義の風潮の蔓延が食い止められる」との認識を示した。また、BRICSメンバー国の間で、協力の過程でいくつかの障害や問題が発生するのは避けられないが、厦門サミットが意思疎通を深め、わだかまりの解消に向けた場を提供することで、BRICSの枠組みのなかでの協力の効率が高まるとしている。

ユーラシア開発銀行(EDB)のチーフエコノミストであるYaroslav Lisovolik氏は、「BRICSは世界に向けて、西側の規則とは異なる、各国に開かれたグローバル化方案を提供するだろう」と語る。「BRICSは多様な組織が一体化した仕組みであり、世界の異なる大陸と地域の国々が同じ方向を向いて歩み寄ることを促すものだ。このプラットフォームは、地理的に遠く離れたメンバー国を繋ぎ、国家間の商品とサービスの流通を容易にする。そして、スーパーマーケットのようなローカル組織や商品の流通を促す」と指摘。「BRICSプラス」の仕組みは、異なる大陸の一体化をより柔軟に開放的に進め、「世界の一体化」に参画しようとする全ての発展途上国を集結させる。最終的には新たなグローバル化のモデルとなり、BRICS内部の協力も一段と強固なものになるという。そして、「BRICSの枠組み内で上海協力機構(SCO)とシルクロード経済ベルト、ユーラシア経済連合(EEU)との相互連携推進を期待する」と指摘。Lisovolik氏は、ユーラシア経済連合(EEU)、南米南部共同市場(Mercosur)、南部アフリカ開発共同体(SADC)のメンバー国、アジアの国々と地域が「BRICSプラス」の仲間に加われば、35カ国の大所帯が形成されるとの見方を示した。


ロシア科学アカデミー経済研究所NIS諸国研究センター極東支部のGeorgy Toloraya氏は、中国が構築を提起する「BRICSプラス」モデルについて、「ローカルではなくグローバルな原則に従うもの」であり、最も重要かつ経済の活力がある発展途上国を呼び込もうとする狙いがあるとの見方を示した。

ロシア経済アカデミーのMaria Varovaya教授は、「BRICSプラス」モデルはロシアと世界の発展に多くの契機をもたらすとし、「ロシアは、ローカル組織の積極的な協力による平等で均衡ある世界の経済体系構築を支持する。今後、このような協力はBRICSの枠組み内で行われる可能性が高い」との見方を示した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月16日

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