BRICS、利益共有のバリューチェーンを共に構築へ

BRICS、利益共有のバリューチェーンを共に構築へ。

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発信時間:2017-08-21 17:27:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 BRICS諸国(中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカ)は互恵協力を推し進め、利益共有のバリューチェーンと利益融合の大市場を共に構築すべき――。これは先ごろ福建省泉州で開催されたBRICS国政運営シンポジウムで参加者から発せられた心の声であり、シンポジウムで採択された「泉州宣言」の中核となる内容だ。調和と協力を強化し、力を合わせてより大きな発展余地を切り拓く。そしてより緊密なパートナーシップを共に構築していくことが、BRICS諸国の直面する共通課題となっている。

 

 「発展」はBRICS諸国が取り組むべき重要な仕事だ。発展は最優先事項であり、全ての問題解決につながるマスターキーだ。BRICS諸国はこれまで、いずれも発展を最重要政策とし、多くの人々の最低限の衣食住と安全確保の問題を解決してきた。この10年でBRICS諸国の経済規模が世界全体に占める割合は12%から23%に拡大した。世界の経済成長への寄与率は50%を越え、世界経済の重要な成長エンジンとなり、BRICSの存在感は高まるばかりだ。BRICS諸国が群れを成して頭角を現したことで、世界経済の勢力図は塗り替えられた。そしてBRICSは世界の経済成長を推進する最も重要な原動力となった。同時に、発展途上国でもあるBRICS諸国は、経済発展、民生改善、社会保障制度構築などの面で大きな潜在力と発展余地がある。

 

 「協力」はBRICSの組織の魂だ。それぞれの協力と努力の下で、BRICSは10年の発展を経て、4大陸の5つの地域にまたがる新興経済体となった。経済、金融、文化などの分野で広く交流と対話を進め、多層的で全方位的な協力の枠組みを形成した。BRICS協力の歴史的革新、最も重要な部分は、「三つの超越」を実現したことだ。すなわち、◇政治・軍事同盟の旧来の手法を超越した、非同盟主義の新たなパートナーシップを確立。◇イデオロギーで線引きする古い考え方を超越し、相互に尊重し合い、共に進歩する新たな道を歩く。◇白黒をはっきりさせる、勝者独占方式の古い観念を超越した、互恵協力の新たな理念の実践、――を実現した。BRICS諸国は、日増しに利益融合的な運命共同体となっている。世界経済の成長が停滞し、保護主義が台頭するなか、BRICS諸国は緊密なパートナーシップを構築し、世界的な試練に対処するためにBRICSの方案を提起する。これはBRICSが世界に対して難題に取り組む信念と力を示すものとなる。

 

 「相互に手本とする」ことがBRICSの協力のカギとなる。BRICS諸国は同じような発展段階にあり、社会の進歩や経済のモデル転換など、各方面で同様のリスクと試練に直面している。国政運営の理念と経験について交流を深めるとともに、相互に学び手本とし、発展の難題を解決するための有効な道を探ることは、各国にとって非常に重要だ。BRICS国政運営シンポジウムに参加した専門家はいずれも、「中国の発展とモデル転換の成功体験は他のBRICS諸国と発展途上国にとって手本となる」との見方を示した。南アフリカの専門家は、「中国の貧困脱却の経験はアフリカ諸国の貧困脱却の助けとなる」と指摘。インドの大学教授は、「インドの中小企業は中国の地方企業と中小企業から成功体験を学習し、『MADE IN INDIA 』を発展させるべき」と指摘した。当然のことながら、各国の国政運営の過程で他国のやり方を安易に模倣して取り入れることはできない。客観的に全面的に自国の状況を理解し、相互学習を通じて、自国に適した経済発展とモデル転換の戦略を練る必要がある。

 

 BRICS諸国の国政運営の経験は、BRICSの協力深化のバリューチェーンとなる。利益の共有と融合を実現し、BRICS協力の第2の「黄金の十年」の指針となるだろう。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月21日






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