「BRICS+」、世界的な意義を分析

「BRICS+」、世界的な意義を分析。

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発信時間:2017-09-02 10:43:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 BRICSは10年前、新興市場と発展途上国の集団的台頭の潮のなか誕生した。BRICSの誕生は決して偶然ではなく、国際パワーバランスの変化、世界構造の調整、世界経済ガバナンスの一新による結果だ。

 

 BRICSの協力の深化と実務化は、この変化と調整のペースを上げ、範囲を広げ、深さを掘り下げた。新興市場と発展途上国の成長を促進し、世界の多極的な発展を促し、世界経済・金融体制の改革を加速させた。世界的なパワーのリバランスを促進し、深い歴史的な影響を生んだ。

 

 BRICSは閉鎖的な会員制のクラブではなく、そのドアはその他の新興市場・発展途上国に向け終始大きく開かれている。BRICの協力が始まると、南アフリカ、エジプト、メキシコなどの国が加入の意向を示した。中国が2011年に議長国になると、BRICは南アフリカの加入に合意した。南アフリカのズマ大統領は招待に応じ、三亜会議に出席した。南アフリカの加入により、BRICSの加盟国はアジア・アフリカ・欧州・アメリカ大陸に分布し、代表性と影響力がさらに拡大した。

 

 BRICS自身が協力を掘り下げるほか、2013年に南アフリカで開かれたダーバン会議をスタートラインとし、BRICSは外部に拡張を続けている。南アフリカは同年の首脳会議中、アフリカ諸国をBRICSの首脳との対話に招待した。

 

 こうして非加盟国との対話が、BRICSの優れた伝統になった。このような対話はこれまで4回行われており、アフリカ及び南アフリカの首脳、上海協力機構及びユーラシア経済連合の首脳、「環ベンガル湾多分野経済技術協力イニシアチブ」参加国首脳などが出席した。外部との対話により、BRICSの国際的な影響力が拡大している。南南協力を促進する大きな模範となり、国際発展・協力の促進、グローバルガバナンスの改善に対して重要な意義を持っている。

 

 楊潔チ国務委員は今年2月、BRICS調整者会議で初めて「BRICS+」という概念を打ち出した。楊氏は、外部との対話を強化し、協力による受益範囲を拡大し、「BRICS+」という開放的な協力モデルの形成を促すべきだと指摘した。中国外交部の王毅部長は3月の両会記者会見で、BRICSの「友達の輪」を広げ、BRICSの協力を現在の世界で最も影響力ある南南協力の場にすると述べた。

 

 国際情勢は現在「乱」と「変」が交錯し、経済グローバル化が岐路に立たされ、「脱グローバル化」という思想が台頭し、新旧の脅威がともに拡大している。BRICSは現代国際関係における積極的かつ安定的な力として、国際事業でより大きな力を発揮し、新興市場・発展途上国により良い外部環境を構築し、各国民の集団的な利益及び福祉を守り拡大していく義務と能力がある。

 

 中国が打ち出した画期的な「BRICS+」というモデルは、BRICSとその他の新興市場・発展途上国の連携・交流・対話・協力を強化することで、BRICSの協力の積極的な効果を十分に引き出す。

 

 中国は9月上旬のBRICSアモイ首脳会議の会期中、新興市場国・発展途上国対話会を開く。この対話会の招待国は地域的な制限を受けず、世界に目を向ける。エジプト、メキシコ、タジキスタン、ギニア、タイなど重要な影響力と代表性を持つ国家を招いており、出席国は積極的に反応し高く評価している。これは「BRICS+」モデルの実践の成功例であり、BRICSの長期的な発展に尽きることなき動力をもたらすだろう。(筆者:林斐 国際問題専門家)


「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月2日

 


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