向こう20年間の世界市場の見通しについては、機数ベースで4万1030機、金額ベースで6.1兆ドル相当の新造機需要が見込まれと予測した。
ボーイング民間航空機部門マーケティング担当副社長のランディ・ティンゼス氏は、「中国経済の持続的な成長や、中所得層の拡大、航空機市場のビジネスモデルの変化などを踏まえた予測だ」と説明している。
中国市場の成長ペースは世界平均を遥かに上回る水準であり、向こう20年間における世界の新造機需要の20%近くを中国の航空会社が占めている。また、中国の消費経済は拡大が続いており、内需主導型への成長モデルの転換が航空機需要を生み出している。観光業の国内総生産(GDP)に占める割合は次の10年間で現在の2倍に以上に、サービス業の割合は50%を上回るとみられる。
中国市場の拡大からみて、向こう20年間の中国のGDP成長率は4.9%、輸送量の伸び率は5.9%と予測。足元で中国民間航空機市場の規模は米国の約40%だが、向こう20年で米国を上回り、世界最大の市場になるとの見通しを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月8日