ロシア極東税関局の統計によると、極東区域を管轄する極東連邦管区と中国との貿易額は2016年に60億ドルを上回り、連邦管区の貿易額全体の4分の1を占め、中国は同地域最大の貿易相手国となった。
ガルシカ極東発展相は先ごろ受けた新華社の取材に対し、中ロ両国の企業が極東地域で協力して進めているビジネスプロジェクトはおよそ20件あり、農業、石油化学工業、原材料加工、物流、観光など多岐の業界にわたっていると説明。このほか、交渉中のプロジェクトは4件あり、総投資額は約60億ドルに上る見込みだと述べた。
その上で、前回の東方経済フォーラム以降、ロシ政府は、中国企業の投資環境改善に向けた様々な政策措置を打ち出してきたと指摘。中国資本企業の関連付帯施設の建設や、中国を含む18カ国を対象としたウラジオストク自由港を訪問するための電子ビザの発給、極東地域投資プロジェクト情報センターの設置、優先的社会経済発展区域(TOR)やウラジオストク自由港における企業設立サポートセンターの設置などを例に挙げた。