オーストラリア・ニュージーランド銀行の大中華地域チーフエコノミストである楊宇霆氏は、輸入増加は堅調な国内需要を強く反映していると述べる。
同記事では、中国政府は8月の輸入データを楽観視していると分析する。なぜなら中国政府は現在、輸出や国家投資が主導する経済成長モデルから内需拡大モデルへとモデルチェンジしようと努力しているからである。
楊宇霆氏はAFP通信の取材に対し、「中国が国際取引をさらに増やそうと考えるなら、元高は中国に有利だ」と述べる。
記事は、FRB(米連邦準備理事会)の年内利上げ観測の後退、中国による資本海外流失のさらなる引き締め、中国経済の改善など複数の要因からこの数週間で元高に転じ、現在16カ月ぶりの高値となっていることを指摘する。
8日のデータを見ると、8月の中国対米輸出は8.4%増だった。オーストラリア・ニュージーランド銀行の王蕊氏は、「8月の中国の対米貿易黒字は262億ドルだったが、両国間で生じる広範な貿易紛争の可能性は限定的だ」と述べる。