米紙「ウォールストリートジャーナル」ウェブサイトは9月8日、中国の8月の輸出額は5.5%増だったことを報じた。この増加幅は、7月の7.2%増や、専門家の予測より低いものの、依然として世界第2位の経済大国が持続的に発展するのには十分な成長だと一部のエコノミストは指摘する。
スタンダードチャータード銀行のエコノミストである丁爽氏は、「予想よりやや低い数字とはいえ、世界の成長が上向いていることから、今年いっぱいは対外需要が堅調を維持することを、今回の中国の輸出データは示唆している」と指摘する。同時に、中国経済の今後数カ月の成長に輸出が積極的な作用を及ぼすと付け加える。
記事は、今年1月から8月までの輸出の反動は、中国経済の上半期が予想を上回る要因の1つだったと指摘した上で、世界需要の減退が過去2年間の多くの期間で中国経済を疲弊させてきたと指摘する。
中国は現在、世界の主要市場の景気回復から利益を享受している。みずほ証券のエコノミストである沈建光氏は、「アメリカ、EU、日本。どこを見ても対外需要が旺盛だ」と述べる。今年の中国の輸出増加率は、2016年の7.7%減から5%増以上になると同氏は予測する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月13日