チョコレートは中国大陸部で、舶来の食品、高級品とされていた。人々は貴重な贈答品を購入する時、もしくは自分にご褒美を与える時だけ、チョコレートのことを思い出していた。ところが今や、若い世代の間でチョコレートファンが増えており、世界チョコレート産業に重要な影響を及ぼす可能性がある。香港紙・南華早報(電子版)が10日、伝えた。
中国大陸部には、多くの若いチョコレートファンがいる。13億人の人口を持つ大国の新動向は、世界チョコレート産業に大きな影響を及ぼしうる。各国のチョコレートメーカーは、パイを確保しようと努力している。
魅力的なのはチョコレートそのものだけではなく、潜在的な利益も同じく魅力的だ。中国大陸部のチョコレート市場は、2020年に400億元の規模に達するとみられる。これは中国大陸部のチョコレート消費量が、ほぼ倍増することを意味する。2015年のチョコレートの売上は200億元ほど。
中国大陸部の1人平均チョコレート消費量は毎年1000グラム未満で、欧州の10分の1のみ。つまり成長の大きな余地が残されている。