現在、広西チワン族自治区、重慶市、貴州省、甘粛省などの内陸の省は共同で、中国とシンガポールが進める国際貿易物流ルート「中新南向通道」の構築をめざしている。博覧会に参加した関連企業は、農産物の輸出加工や総合物流施設の建設、新型医薬といった南向通道に関する数多くのプロジェクト契約を結んだ。中でも観光関連の国際プロジェクト契約数が15件と多く、契約額も全体の約半分を占めた。
国内プロジェクトについては、契約を結んだ省、市、区は計17に及んだ。中でも内陸部の省の契約件数は24件と全体の約22%を占め、地域協力の一段の強化がうかがえた。中国東部から内陸部への産業移転に関するプロジェクトは計88件、1件あたりの平均契約額は約13億元と、産業移転の促進が鮮明となった。
国内プロジェクトでは産業構造の一段の高度化も焦点となった。今回締結されたプロジェクトは、主にハイテク農業、スマート製造業、省エネルギー・環境分野、文化・観光、先進物流、新エネルギー・新素材、金融経済といった新興産業や先進的サービス業で、契約件数は全体の約70%を占めた。
また、大型プロジェクトも多く、契約額が50億元以上のプロジェクトは4件、10億元以上は26件に上るなど、地元経済の振興やモデル転換などの促進につながると期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月15日