デロイトトーマツは「アジアの声」報告書の中で「時間の流れにより、アジアは高齢者の集まりになる。アジア諸国の既存の経済パワーバランスを打破する可能性がある」と分析した。
アジアの65歳以上の人口は2042年に、ユーロ圏と北米の合計を上回る見通しだ。
デロイトトーマツは「アジアの65歳以上の人口は、世界最大かつ成長率が最も高い市場で、豊富な目標と多くのチャンスを秘めたビジネス環境を構築することになる。このチャンスは主に、平均寿命の延長、医療費の拡大、公共予算の減額などによって生まれる」と分析した。
デロイトトーマツ豪州経済アナリストのクリス・リチャーソン氏は「高齢化は一国の問題になるかもしれないが、大きな商機をもたらす。当社の分析によると、高齢化は特にアジアにおいて、業界内で非常に大きな勝者を生む」と述べた。
同報告書は、一部の国は人口のメリットにより、高齢化によるチャンスを上手に活用できるとした。例えばインドは経済強国になる。インドは今後10年間で、アジアの労働市場に過半数の新規労働力を提供する。
報告書は、日本と中国に続き、インドがアジア経済成長を促す第3波になる可能性があるとしている。インドの労働人口は現在の8億8500万人から、20年後には10億8000万人に増加する。半世紀内に10億人の規模を維持する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月19日