この2ヶ月間、中国の供給削減への懸念が高まる中、タングステンの価格が50%を超える値上がりをしている。中国が世界の80%を生産しており、汚染坑道の取締りの強化と生産指標の実施がその背景とされる。米ブルームバーグが11日伝えた。
金属市況研究会社によると、欧州での同価格は7月初めから52%上昇。この値上がり率はブルームバーグ指数を構成する22種の金属中トップとなる。
EUはタングステンを重要大口商品に位置づけており、英国地質調査研究院も同金属を英国経済と生活方式を維持するためのすべての材料の中で供給リスクトップに挙げている。
市場には「中国はタングステンの供給を年間9.13万トンに抑えている。しかしこれをベースに50%前後削減される。大量のタングステンはモリブデンなどのその他の金属の鉱山の副産物として得られたものである」との指摘もある。
中国工信部は6月6日、「生産企業は生産指標を遵守すること。指標が無かったり指標を越えた企業は直ちに生産停止を命じる。指標は環境汚染や安全リスクの存在する企業には与えられない」と通知した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月18日