中国電子学会が発表した「中国ロボット産業発展報告書2017」によると、中国は5年連続で世界最大の産業用ロボット応用市場になった。記者の調べによると、多くの製造企業がロボットを扱う技術者の招聘で、問題に直面している。広東省・福建省・山東省などの会社説明会では、ロボットの点検・操作・プログラミングの担当者が募集されていた。月給は4000-6000元で、高ければ2-3万元に設定されていた。「緊急募集」だったが、多くの企業は人材を確保できなかった。
中国教育部、中国人力資源・社会保障部、中国工業・情報化部は「製造業人材発展計画指南」の中で、中国のハイエンドNC工作機械・ロボット分野の人材が2020年に300万人不足し、2025年には450万人不足すると予想した。
中国労働学会の蘇海南副会長は「労働者の技能向上は、産業環境、教育制度、賃金体系、社会の伝統といったさまざまな影響を受ける。一人前の技術者は少なく、招聘も容易ではない」と話した。
「中国製造2025」戦略に協力するため、関連部門は2020年までに製造業の従業員のうち高等教育を受けている人員の割合を22%に、技術者のうち高技能人材の割合を28%前後にするという目標を打ち出した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月24日