フィリピンのドミンゲス財務相はこのほど、中国政府からの優遇借款の供与によって進めている2件のインフラ整備事業について、競争入札に参加する企業リストが確定したと明らかにした。現地の日刊英字紙『フィリピン・スター』が18日付で報じた。
このインフラ整備事業は、ルソン島中部ケソン州カリワ川のダム開発事業とルソン島北部チコ川の灌漑事業の2件。カリワ・ダム事業の入札には、中国能源建設股フェン有限公司、中国電力建設集団有限公司、広東建工対外建設有限公司、広東源天工程有限公司のコンソーシアムが参加、チコ川灌漑事業の入札には、中工国際工程股フェン有限公司、中国地質工程集団公司、青島市政空間開発集団有限公司が参加する。マニラ水務局とフィリピン国家灌漑署がそれぞれ入札参加企業の資格審査を行っている段階だという。
ドミンゲス財務相は、入札に参加する外国の企業に同国の法律や制度を遵守するよう求めた上で、こうした事業を外国の企業が請け負う場合、管理職と高い専門性が求められる技術職にのみ外国籍の者の就業を認めるとし、これによって現地の雇用機会の創出を確保する考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月25日