かつては、身分証の手続きをするために実家へ帰り、時間と労力を費やした。2015年8月に中央全面改革深化指導グループ第15回会議で「戸籍地外での住民身分証の紛失届受理・受取制度の制定に関する意見」が承認され、2017年7月1日から全面的に実施された。今では、身分証の戸籍地外手続きが可能となり、身分証を自宅へ届けるだけでなく、写真を専用カメラにより自身で撮ることができる。身分証の戸籍地外手続きは、手軽さとコスト節約をもたらし、人々は改革の恩恵を享受している。
また、親の仕事に伴い引っ越した子どもが戸籍地外で大学入試を受けることができなかったため、多くの出稼ぎ労働者は不公平感に頭を痛めていた。ここ数年の間に「戸籍地外での大学入試受験」政策が進められ、戸籍の規制を打ち破り、党と政府がより深いレベルで教育の公平化を進める方向性が示された。戸籍地外での大学入試受験プランは、さらに細かく整備する必要があるが、多くの出稼ぎ農民に希望をもたらしている。