中線は襄渝線と平行するようにして敷設され、最短かつ最も直線的だ。しかし世界文化遺産である武当山の古建築群、玉虚宮に近いため、却下された。
最終的に採用された南線は、全長13キロのトンネルで武当山の地下を通過し、中心観光エリアと古建築群を回避した。遺産のうち最も近い回竜観からも770メートル離れており、かつ丹江口ダムの大半のエリアを回避できる。漢江湿地では全区間を高架橋とし、水中に橋脚台を設置せず、生態保護区を完全に守った。
中鉄第四勘察設計院漢十高速鉄道全体プロジェクトの責任者である劉昌裕氏は「南線は最も複雑で、ほぼ100%が橋とトンネルとなり、最高の比率だ。さらに湿地保護区の全区間に防音壁を設置しなければならず、総工費が北線より3億2000万元、中線より2億7000万元増加した。しかし自然・生態環境への影響は最も少ない」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月9日