中国製高温ガス炉、世界で脚光を浴びる

中国製高温ガス炉、世界で脚光を浴びる。

タグ:高温ガス炉 原発

発信時間:2017-10-09 15:13:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国の原発はすでに、世界エネルギー市場で侮れない勢力になっている。中国核学会理事長、中国工程院院士の李冠興氏は先ほど、「原発は中国で規模化発展の新時代に突入している。中国は原発発展の中心になり、世界の原発発展に強い動力を注ぎ込んでいる」と述べた。建設中の原子炉の規模は世界一で、技術路線は繁栄を極めている。第3世代原子炉には、海外から導入したAP1000、EPRのほか、自主開発した華竜1号、CAP1400がある。うち中国が自主開発・建設した世界初の高温ガス炉モデルプロジェクトは、第4世代原発の安全基準を持つため、世界から注目されている。

 

 世界初の高温ガス炉モデルプロジェクト

 

 建設は順調に進展中

 

 華能山東石島湾核電有限公司は、中国華能集団公司の子会社で、華能集団、中核建設集団、清華大学が合弁で設立。プロジェクトは建設・稼働済みの清華大学10MW高温ガス実験炉を基礎とし、20万kW高温ガス炉を建設する予定だ。

 

 国家科学技術重大特別プロジェクトの一つである高温ガス炉モデルプロジェクトは、2012年末に着工され、現在も建設中だ。

 

 1960年代より、英国、米国、ドイツが高温ガス炉の研究開発を開始した。70年代中頃より、清華大学原子力・新エネ技術研究院が高温ガス炉の研究開発を開始した。2004年9月末には、国際原子力機関の指導下、同研究院が10MW高温ガス実験炉を用い固有安全性の検証及び実験を行った。

 

 実験結果によると、重大事故が発生しすべての冷却機能が失われた場合でも、原子炉は人やロボットの干渉なくして安全な状態を維持し、余剰エネルギーを排出できる。アメリカ原子力学会前会長は、この安全実験について「中国のこの高温ガス実験炉の技術・安全水準は、すでに世界の先頭を走っている」と高く評価した。

 

 石島湾原発の原子炉2基の重要部分、原子炉圧力容器は2016年に取付が終わっている。圧力容器の高さは約25メートル、重さは約610トンで、上海電気核電設備有限公司が自主開発・製造。超大型原子炉圧力容器の国産化を実現した。

 

 華能山東石島湾核電有限公司党委員会書記、総経理の毛巍氏によると、高温ガス炉モデルプロジェクトの圧力容器、メインヘリウムファン、蒸発器などの設備はいずれも国産化されている。

 

 第3世代原発で使用された加圧水炉技術と異なり、高温ガス炉は高い固有安全性を持つ。どのような事故が発生しても、メルトダウンや放射能の大量放出を防ぐことができ、第4世代原発システムの安全目標を達成している。システムは伝統的な蒸気循環を利用し、発電効率は40%以上に達し、現時点で発電効率が最も高い原子炉となっている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月9日


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