先般、独サイトboerse-expressが『革新という原動力が衰えない中国』と題する論文を発表した。著名な資産管理会社(Comgest)の新興市場投資責任者のエミール・ウォルター氏は論文で、「革新は必ず中国台頭を支える原動力でありつづける。同時に中国への投資をする投資家に機会をもたらす」との見方を示した。
「投資家の中国投資策は質の高い経済成長によって決められ、マクロ経済政策による影響は小さい」とエミール氏が指摘。
「中国の供給側構造改革と債務解消は中国台頭の積極的シグナルである。強力な消費者の購買力、サービス業の成長、革新型生産力の増長などもこれを強く支えている」
「中国の投資けん引の経済成長モデルはすでに限界を迎えている。中国は生産力を高め、中産階級の拡大を促進する必要がある。将来、中国の生産力はますます革新によって駆動されるものとなる。経済成長を刺激するため、中国政府が教育と科学研究支援に投資し続けると見られる。過去の二十年間に、中国政府の科学研究関連拠出金のGDPに占める比率は16倍に増えた」