国際通貨基金(IMF)の李昌傭アジア太平洋局長は13日「中国経済の世界経済における重要性を鑑みると、人民元の国際的な使用拡大は必然的な流れであり、これに自信を深めている」と表明した。
李氏は同日、IMFアジア太平洋地域経済見通し記者会見に出席した後、新華社の独占インタビューに応じ「人民元がIMFのSDRバスケットに採用されてから丸1年になるが、これは重要な節目だ。採用後も国際的な使用が大幅に拡大していないという声が多いが、これは浅はかな観点だ」と述べた。
李氏は「人民元国際化は長期的な流れであり、時間が必要だ。四半期ベースのデータで、人民元の国際的な使用状況を評価することはできない。中国の貿易と経済が世界経済で重要な地位を占めていることから、人民元の国際的な使用拡大は必然的な流れだ」と指摘した。
李氏は中国経済について「先進国の回復は、中国の輸出拡大と、中国が実施中の供給側構造改革をけん引している。これらは中国の経済成長を刺激する有利な要素だ。構造改革の効果は遅れて出て来るが、推進を続ければ中国の中期経済成長に積極的な影響を及ぼす」と判断した。
中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月17日