中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は14日にワシントンで、中国政府にはシステマティック・リスクに備えると同時に、経済の健全かつ安定的な運行を維持する能力と自信があると表明した。
周総裁は同日、国際通貨基金(IMF)国際通貨金融委員会で「中国の経済成長率の低下、構造調整、国際金融市場の大幅な変動などの原因により、中国金融業の潜在的なリスクが近年拡大しているが、全体的にリスクは制御可能だ」と表明した。
「金融業のシステマティック・リスクに備えるため、中国は金融の監督管理をすでに強化している。現在シャドー・バンキングのリスクが和らぎ、不良債権比率が低水準となっており、デレバレッジが初歩的な効果を上げており、一部地域では不動産市場の過度な活況が抑制されている」