国連世界観光機関(UNWTO)がこのほどまとめた統計によると、2017年上半期に世界598カ所の旅行先を訪れた旅行者数は計5億9800万人と、前年の同じ時期に比べ3600万人増加した。
UNWTOの責任者は、世界の主要客源国の観光需要の増加が世界全体の旅行者数の増加を押し上げていると説明。中国、カナダ、フランス、米国などの海外旅行関連消費が持続的かつ安定的な伸びを維持しているとの見方を示した。
観光業の著しい成長を受け、中国の旅行会社は近年、海外進出を加速するとともに、M&A(合併・買収)に注力、投資戦略のグローバル化を急速に進展させている。中国観光研究院のまとめによると、2016年の中国企業による海外ホテルへの投資額は100億ドルを上回った。
中国最大のオンライン旅行会社シートリップ(携程)は先ごろ、米マグナソン・ホテルと提携。現地受け入れ業務を行う良質な旅行会社を通じて戦略的投資提携を行い、旅行先におけるサービスの質の一段の向上を図るとともに、予約段階から出発・帰国までのワンストップサービスを提供して、年々増加する海外旅行者に対応している。