昨年には、在米中国系旅行会社3社と戦略的投資提携を結び、北米観光市場に本格参入。4社との提携により、訪米中国人旅行者のうちシートリップの取扱人数は年間100万人と、実に訪米旅行者の3人に1人がシートリップの取り扱いとなった。
2016年11月、シートリップは旅行検索サイトの英スカイスキャナーを買収することで同社の主要株主と合意したと発表した。この買収は、シートリップにとって海外提携とグローバル化を展開する上でのワンステップともなった。
中国企業による海外ホテルへの投資が近年頻発している。2015年には、国有ホテル大手の錦江国際集団が欧州大手の格安ホテルグループを買収したほか、開元旅業集団(浙江省杭州市)が1050万ユーロで独ゴールデン・チューリップ・ホテルを買収。大手コングロマリット復星国際が仏リゾート運営クラブメッドを買収、大手デベロッパー富華国際集団が1.3億豪ドルで豪パーク・ハイアットを買収、国有旅行会社大手の中国港中旅集団が4億英ポンドで英ホテル55軒を買収など、投資事例は枚挙にいとまがない。