「一帯一路」建設が中国経済と世界経済に及ぼす効果も出始めた。「平らな世界」が「通じる世界」に高度化するとき、経済要素がグローバルな範囲でより広く、より均衡に流動し、発展の潜在力が解き放たれ、世界経済のパイは次第に大きくなる。ロイターは、トランプ大統領が「米国優先」の戦略を講じるなか、多くの国が中国の進める壮大な計画に争って参加しようとしていると指摘。露『エキスパート』はウェブサイトで、「あらゆる人が中国の友人になりたがっている」と伝えた。
現在、中国経済の運営は穏健で、世界は一様に中国経済の先行きを有望視している。国際通貨基金(IMF)は10月10日発表の最新版「世界経済展望レポート」で、今年と来年の中国経済の成長率をそれぞれ6.8%、6.5%と、7月発表時から0.1ポイントずつ引き上げた。これはIMFによる今年4度目の中国経済の予想成長率引き上げとなり、IMFが中国経済を継続して有望視していることを示し、中国経済の国際影響力も大きく拡大している。
米ピーターソン国際経済研究所は、2018年の中国経済成長率は6-7%に達するとの見方を示した。その要因の一つとして、経済モデル転換による効果が上がり、消費のけん引がさらに重要になったことを挙げた。また、政府が金融リスクの抑制を優先事項とし、中国経済の成長が穏健でリスクがコントロール可能な範囲内に納まっていると説明した。