携帯電話のAR技術で京劇の芸術を再現し、ランニング中に音楽を作り、彩り豊かにニュースを読む。これらは夢物語ではなく、若き大学生が開発した携帯アプリで実現できる機能だ。
同済大学でソフトウェア工学を専攻する大学四年生の胡貝妮さんは、張国栄主演の映画『覇王別姫』を見るとインスピレーションが湧き、京劇文化を広める携帯アプリ「睟顔」を開発した。このアプリはさまざまな京劇の化粧と衣装を表示し、撮影を行い、化粧を変えるといった科学知識普及機能を持つ。
先ほど開かれた第2回中国大学コンピュータコンテスト、モバイルアプリ革新コンテストの閉幕式で、胡さんが開発したこのアプリは特等賞を受賞した。
一等賞を受賞したアプリ「Step Beats」は、運動を好む音楽家に向いている。アプリはすべての人を音楽家にする。個性的なランニングの特徴、変化を続けるランニングのペースとステップによる創作で、自分だけの音楽を共有できる。さらにこのアプリは音楽愛好家に新しい創作方法を提供した。ランニングにより考えを「入力」し、音楽を作り出すことができる。
Step Beats研究チームの責任者は、浙江大学の二年生の李晨嘯さんだ。彼のチームはみな1995年以降生まれだ。李さんは「高校生の頃にiPhoneを手にしてから、自分の商品をApp Storeに並べたいと思うようになった。そこでプログラミング、ソフトウェアの知識を独学で学んだ。大学ではこの夢を追い続け、志を同じくする仲間に出会い、願いを叶えることができた」と述べた。
コンクールは今年3月に正式に始まった。これは浙江大学とアップルが共催する、中国大学コンピュータコンクールの主要大会の一つだ。5000人以上の学生が登録し、2000人以上の学生が参加。競技エリアは拡大を続けている。最終的に200以上の大学の学生から、453作品が提出された。主に健康、医療、介護、教育、環境保護、洪水防止・災害救助、工業、農業、安全、ビッグデータ応用、行政管理などを網羅。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月25日