中米経営者対話会に出席した中米両国の経営者は9日、両国首脳に見守られ複数の契約を交わした。クアルコムは中国スマホメーカーの小米科技、OPPO、vivoと非強制的調達意向覚書に署名した。今後3年間に渡り同3社に、総額120億ドル分の部品を販売することになる。
小米科技の雷軍CEO、OPPOの陳明永CEO、vivoの沈煒CEOが自社を代表し、クアルコムと覚書に署名した。
この契約は「ブロードコムから非友好的買収」が噂されているクアルコムにとって、紛れもなく朗報となった。中国有力スマホメーカーの同3社と提携することで、クアルコムは中国市場の発展で大きなメリットを手にすることができる。
クアルコムは最大の携帯電話用チップのサプライヤーで、中国スマホメーカーは最も重要な取引先だ。クアルコムの売上全体に占める中国の割合は半分以上だが、今週に入ると半導体大手のブロードコムの買収目標となった。またクアルコムはアップルとライセンス料の問題をめぐり、長期的な法廷闘争に陥っている。
今回の協力は、クアルコムと国産スマホメーカーの関係改善のシグナルになった。クアルコムと国産スマホメーカーは昨年、特許侵害問題で争い、その影響は今年まで波及した。しかしクアルコムと国産スマホメーカーの和解と協力により、この真っ向からの対立も過去のものになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月10日