気温が下がり始めても、中国消費市場の熱気は冷めない。中国国家統計局の統計によると、今年1-10月の全国社会消費財小売売上高は29兆7000億元だった。金額は、2014年通年を上回って2015年の水準に迫り、前年同期比の増加率も2ケタを保った。
世界的な大手市場調査会社ニールセンが11月22日に発表したレポートによると、中国の消費者信頼感指数は引き続き上昇し、今年第3四半期は114ポイントに達した。4四半期連続の上昇となり、2013年末以降では最も高い水準となった。消費意欲は58ポイントに上がり、2014年以来の高水準だった。
中国の消費はなぜ盛り上がっているのか?力の源は?
財布がさらに膨らみ、消費は力強い。今年第1-3四半期に、中国の個人所得は比較的高い伸びを保った。伸び率は前年同期と今年上半期を上回り、今年のGDP成長率よりも高い。「先行きに対する良好な見通しが、中国の消費者信頼感を強め、お金を使う人が多くなった」。ニールセン中国エリアマネージャーの韋邵氏はこう説明している。