中国は2020年までに100の国家工業観光模範基地、国家工業遺産観光基地を育成し、全国工業観光の大発展をけん引する。
湖北省黄石市で28日に開かれた第2回全国工業観光革新大会において、国家観光局は全国工業観光革新発展三カ年行動プランを発表し、上述した目標を掲げた。全国20部門が、国家工業模範基地、国家工業遺産観光基地に指定される。これらの基地は既存の企業(ワイン、白酒、薬品、乳製品、香料、絹、磁器、化粧品など)に基づき設立される。
国家観光局はまた、国家工業観光模範基地マニュアル及び評価基準を発表した。同基準は、国家工業観光模範基地は国内工業観光発展の最高水準を代表し、全国工業観光発展に対して強い模範的作用を持つことと明記している。国家工業遺産基地は工業遺産の効果的な保護、伝承と発展を求め、全国工業遺産観光に対して強い模範的作用を持つこと。
同基準はさらに、基地の観光条件標準を明らかにした。高い歴史・文化的価値、もしくは見学や科学普及の価値を持つ。観光製品は一定の独自性を持ち、魅力的な体験型・参加型プログラムを持つ。観光ルートは工業生産、加工の流れ、建築景観、科学技術成果、工業遺産などの内容を十分に展示し、独特の魅力を持つ。
工業観光はグリーンな発展の促進、資源型地域モデルチェンジの推進、工業遺産の保護、雇用促進、国民生活の改善などで力を発揮する。全国工業観光革新発展三カ年行動プランは、模範によるけん引を通じ、中国の工業観光発展の不均衡・不十分の問題を徐々に解消し、不足を補い規模を拡大し質を高め、中国の工業観光供給水準を全面的に引き上げるとした。同プランは2020年までに工業観光客数を延べ2億4000万人に、観光収入を300億元以上にする目標を掲げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月30日