中国江蘇省の太陽光発電企業、正信光電科技股份有限公司はこのほど、ブラジル中西部マットグロッソ州開発局(Mato Grosso Desenvolve MT)と戦略提携を結んだ。
向こう3~5年以内にマットグロッソ州政府と共同で太陽光発電所やモジュールの生産ラインを建設し、現地の鉱工業向けに電力を供給する。総投資額は3.6億ドルを上回る見通し。
同州初となる大型太陽光発電所で、完成すれば現地の電力不足の緩和や優位産業の振興促進につながる。また、モジュール工場も建設する計画で、現地の雇用促進にもつながると期待される。
ブラジルでは太陽光発電の普及がやや遅れている。現地メディアによると、ブラジルの太陽光発電量が総発電量に占める割合は僅か0.02%にとどまるが、2030年までに10%まで拡大し、発電設備容量は累計で25ギガワットに上る見通しという。一方、中国は昨年末の時点で75ギガを上回っている。