中国石油天然気集団の発表によると、中国・中央アジア天然ガスパイプラインを通じた中国国内への天然ガス輸送量は11月29日までの累計で2000億立方メートルを突破した。環境保護の観点から見ると、植樹26億本に相当する効果が期待できるという。
中国で初めて陸路を通じた海外からの天然ガス輸送チャネルとして、中央アジア天然ガスパイプラインは2009年12月にA線が稼働開始した。現在では、A、B、C、3つのラインが並行して稼働し、天然ガスの年間輸送能力は550億立方メートルに上る。3本のパイプラインは、新疆ウイグル自治区の霍尔果斯(コルガス)で中国国内の「西気東輸」プロジェクト(中国西部のガスを東部に輸送)のパイプライン2線、3線と接続し、中央アジアから国内に毎年輸送された天然ガスが、全国の年間消費量の15%以上を占めているという。
また、この2000億立方メートルの天然ガスは、トルクメニスタンのアムダリア天然ガス会社と国家天然ガスコンツェルン、ウズベキスタン国家ガス輸送会社から供給される。中国石油天然気は今年、カザフスタンでもガス田開発に成功している。