11月の製造業新規受注指数は前月より0.7ポイント上昇し53.6に達した。生産指数は0.9ポイント上昇の54.3で、前年同期を0.4ポイント上回った。全体としては、市場環境の改善が続いており、企業の稼働率が上昇、このような全体的な改善傾向は今後も続く見通しだ。第4四半期は経済が落ち着く傾向が一段と確実になり、安定成長傾向は一段と顕著になる。
また、11月の中国非製造業商務活動指数(非製造業PMI)は54.8で、前月比で0.5ポイント上昇した。各種サブ指数では、新規受注、新規輸出受注、受注残、在庫、投入品価格、販売価格、サプライヤー配送時間、業務活動予想指数が前月比で上昇した。中国物流購買連合会の蔡進副会長は、「11月の非製造業PMIが54.8に上昇したことは、市場の経営活動が安定を取り戻し、非製造業が穏健で比較的速いペースの成長を維持していることを示す。新規受注指数と販売価格指数が揃って上昇したことは、市場の需要の基礎固めが終わり、経済が安定の中で成長する傾向が強まったことを意味する。特に、販売価格指数が年初来の高水準となり、末端の販売価格が上昇したことは企業収益の余地拡大につながり、企業の経営意欲喚起が期待できる」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月1日