中国北部地域、特に農村ではこれまで、暖房に石炭を使用し、そこから生じる大量の二酸化硫黄と粉塵が大気汚染を引き起こしてきた。大気の質を改善するために「煤改電(石炭から電気へ)」や「煤改気(石炭から天然ガスへ)」などのクリーンエネルギー改造プロジェクトが、北部地域で全面的に展開されている。
北京では700カ所の村が「石炭からクリーンエネルギーへ」という取り組みを終え、年内に中心部6区と南部平原地区で「無炭化」が実現する見通しだ。蒸発量1万トン超の石炭燃焼ボイラークリーンエネルギー改造と、蒸発量1万9000トン余りのガス燃焼ボイラー窒素低減措置の通年目標を前倒しで完了した。
北京市の2017-2018年暖房時期の新規熱供給面積は3000万㎡、熱供給総面積は8億4000㎡に上り、今年は、市全体の暖房のうちクリーンエネルギーを使用した熱供給の割合は97%以上に達する見込み。