天津では以前、4分の1近くのPM2.5が石炭燃焼から生じ、石炭燃焼による汚染防止が大気汚染対策の最重要課題だった。このため、高圧電力ネットワーク高度化の取り組みとして「煤改電」工事が進められ、石炭に代わる暖房用クリーンエネルギーの導入が加速した。
改修とクリーンエネルギーの普及による大気コントロールの効果が出始めている。環境保護部部長の李干杰氏は、京津冀(北京・天津・河北省)と周辺都市で今年1-2月のPM2.5平均濃度が前年同期比23.5%上昇する厳しい状況を好転させ、3月から11月15日までは前年同期を9.8%下回ったことを明らかにした。北京市のPM2.5濃度は7カ月連続で1立方メートル当たり60マイクログラムを下回り、ここ数年では比較的良い水準となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月1日