中国物流購買連合会、国家統計局サービス業調査センターの発表によると、2017年11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.8%で、先月より0.2ポイント上昇した。PMIは50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示唆する。
中国製造業PMIは昨年10月より14カ月連続で50以上の高水準を維持しており、11月は今年2番目の高い水準となった。主要サブ指数である新規受注・生産・購買量指数はいずれも上昇し、前年同期を上回った。全体としては、需要側・供給側ともに連動して上昇し、市場価格の上昇ペースはやや緩やかになった。企業の生産経営環境は一段と改善し、経済運営は安定的に改善に向かう傾向が強まった。
国務院発展研究センターの張立群研究員は「11月の製造業PMIが小幅に上昇したことは、経済の安定成長が一段と鮮明になったことを示す。生産指数が上昇に転じたことは、工業成長が落ち着きに向かうことを示唆する。受注指数の上昇は、国内外の市場の需要が安定し、輸出の伸びが拡大する可能性を示す。総合的に判断すると、今後の中国経済は安定成長の傾向が鮮明になる」との見方を示した。