中国人民銀行(中央銀行)が7日発表したデータによると、2017年11月末までに、中国の外貨準備の規模は3兆1193億ドルになり、10月末より101億ドル増加し、10カ月連続の増加となった。
国家外為管理局の関連責任者は、11月、中国におけるクロスボーダー資金の流動と内外投資家体による商取引が安定を維持しており、国際金融市場が小幅な変動となるなか、主要非米ドル通貨の上昇や資産価格の変動などが、外貨準備増加の主な要因であるとしている。
中国金融先物取引所研究院首席エコノミストの趙慶明氏は、「外貨準備高の安定的な増加傾向は予想通りのものである。貿易・為替レート・金融市場などの状況が外貨準備の増加を支えている。この他、ドル以外の通貨の対ドル価値上昇によるバリュエーション修正効果も、中国の外貨準備高の増加に寄与している。バリュエーション修正効果の影響を受け、非米ドル資産の米ドル換算が外貨準備高の増加につながる」と趙慶明氏が述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月8日