深センと香港の株式相互取引制度「深港通」が昨年12月5日の導入から1年を迎え、4日までの取引額は累計で1兆2900億元となった。業界関係者は、「開通から1年で、深港通は深セン・香港両市場の監督管理者と投資家から信頼を獲得し、中国資本市場の改革と発展にポジティブで大きな影響を与えた」と述べた。
多くの業界関係者の見方では、「深港通」は中国資本市場の国際化に向けた重要な実践事例だ。海外投資家による本土A株市場への参入ルートと範囲が拡大したほか、人民元資金の投資チャネルを拡げ、金融業の双方向への開放が着実に進んだ。
深セン証券取引所の王建軍・総経理は「深港通の導入で、両市場の投資家の資産配分の利便性が高まり、深セン市場上場企業の基準に沿った運営レベルが向上、証券業の国際化が進んだ。これは中国資本市場の改革と発展にポジティブで大きな影響を与えた」と述べた。