王総経理は、「深港通の導入後、中国本土の投資家が海外資産に投資しやすくなっただけでなく、多くの海外投資家が深セン市場の取引に参加できるようになった。海外の機関投資家は上場企業の収益力と成長性に注目しつつ、企業統治の状況と情報開示の質を重視しており、上場企業が基準に沿った運営をするよう高いレベルの要求を突き付けている」と説明した。
「深港通」は本土資本市場の成長を後押しするだけでなく、香港の金融市場に新たな原動力を供給した。
「クロスボーダーな取引や決済をめぐる独自の新基準策定を通じて、両市場はそれぞれの市場の監督管理規則や市場構造、取引習慣を維持したうえで、市場機能に基づく取引の相互接続が可能になった。制度的コストを最小限に抑えたうえで、本土市場は市場開放による最大の効果を獲得し、香港市場も国際金融センターとしての魅力が大きく向上した」。香港取引所の李小加CEOは、「開通から1年で、深港通は深セン・香港両市場の監督管理者と投資家から信頼を獲得した。本土・香港市場への影響力も徐々に強まり、香港金融業の発展に向けた新たな原動力となった」と語る。