「欧州のクリスマスツリーの下の玩具の多くが中国製」。オーストリアのDer Standard紙は6日、EU統計局が5日に発表した最新統計を引用し、EU諸国は2016年に72億ユーロの玩具を輸入し、その多くが中国製だと伝えた。
統計によると、中国大陸部で生産された玩具は欧州の輸入商品の85%を占め、輸入玩具の輸入先でトップを維持している。2位は中国香港で4%、3位はベトナムで2%。
玩具を最も輸入している欧州の国はイギリスで、2016年の玩具輸入量は欧州全体の27%を占めた。続いてドイツ(16%)、オランダ(10%)の順に多い。この3国の玩具輸入量は欧州の半分以上に達する。
「GERMAN FINANCE ONLINE」は、ここ10年、欧州は玩具の質の基準を高めているが、玩具輸入額は70%以上増加したと伝えた。欧州は玩具の輸入国で、中国製玩具は80%前後の市場シェアを維持している。中国製の玩具は価格面の優位性があるだけでなく、質も向上し、人気が高まっている。
玩具の輸出においては、チェコが輸出国1位で32%、ドイツが2位で20%となっている。統計によると、ロシアとスイスは欧州最大の玩具輸出市場で、比率はいずれも15%。「玩具大国」の中国は7%で5位につける。EU加盟国がこれらの国に輸出するのはブランド玩具で、環境に優しい木製の玩具などの伝統的な玩具、技術水準の高い科学技術類の玩具がある。
専門家は、今後数年、玩具業界の競争は激化し、玩具のスマート化が進み、インターネットに接続でき、子どもの各種の問題を解決するようになると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月8日