韓国メディアによると、ここ数年、韓国の菓子業界では競争が熾烈を極め、市場は飽和状態にある。こうしたなか、中韓関係が徐々に改善に向かっており、韓国の菓子メーカー各社の関心が再び巨大な中国市場に向かっているという。
韓国紙『アジア経済』が5日付けで報じたところによると、今年の中国の菓子市場規模は368億ドルに上り、米国に次ぐ世界2位の市場に成長する見込みだ。中国の菓子市場の成長率は2007年から急速に伸び始め、2011年までの年平均成長率は20%以上に上った。2012年以降は若干鈍化したものの、年平均3.8%程度の伸びを維持しており、巨大なポテンシャルが期待される。
品目別では、膨化食品(58.6%)が最大シェアを占め、その後にビスケット(25.4%)、キャンディ(7.7%)、チョコレート(4.6%)、アイスクリーム(3.7%)が続く。うち、膨化食品については、2017年の市場規模は215億ドルに達する見込みで、2010年の114億ドルから88.9%もの大幅増となる。
同紙によると、中韓関係の改善に伴い、韓国の菓子メーカー各社は中国で再び「菓子の韓流ブーム」を巻き起こしたい考えとみられる。