中国人民銀行が11日に発表した統計によると、11月末時点で、人民元・外貨建て貸出残高は125兆500億元で前年同期比12.6%増となった。人民元建て貸出残高は119兆5500億元で13.3%増、伸び率は前月末と前年同期と比べて0.3ポイントと0.2ポイント上昇。同月の人民元貸出は1兆1200億元で、前年同期より3281億元増加した。
11月末時点で、広義マネーサプライ(M2)残高は167兆元で9.1%増加、伸び率は前月末より0.3ポイント上昇、前年同期より2.3ポイント低下。
交通銀行の連平チーフエコノミストは、「M2の伸び率の大幅回復は想定内のこと。短期的に見て、金融政策は市場流動性を安定させて年を越すだろう。年末までに、人民元は調整において年越しの流動性のニーズに目を向ける可能性がある。マクロプルーデンス評価体系(MPA)、流動性監督管理、脱レバレッジによる負債圧力、金融市場の金利上昇、米国の利上げ可能性などの要素があり、年末の金融機関の流動性が十分であるかは不明である。これらの不確定要素の影響を低下または解消するため、人民銀は予備調整と微調整を行い、流動性の安定を維持する可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月13日