中国南部の水を北方に送り、水不足解消のための「南水北調」プロジェクト。このうちの1ルートである「中央ルート」1期が12日、着工から3年目を迎えた。
水利部傘下の長江水利委員会への取材で明らかとなったところによると、10月末時点で、2016~2017年度の送水目標を超過達成、丹江口ダムの水質は安定を維持しており、一部の支流では緩やかながら質が向上しつつある。この3年で、「中央ルート」1期による給水量は累計108.578億立方メートルに上ったという。
「中央ルート」は、漢江から水を引き、長江、淮河、黄河、海河の4つの流域を跨いで、北京市、天津市、河北省、河南省の4省市の100都市以上に及ぶ、中国北部都市の水不足解消を図るもので、中国の水資源全体の配置の最適化、環境改善を図る重要な戦略的事業でもある。同プロジェクトの水源地の水質も向上している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月13日